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おもしろい話  成長の「ばらつき」がなくなった。・・2 [おもしろい話]

おもしろい話  成長のばらつきがなくなった・・・2


出世魚・・・ぶり



「ぶり」は出世魚と呼ばれ、稚魚期から

モジャコ→ ツバス(ヤズ)→ ハマチ → ブリ

などと呼ばれます。(地方によって呼び名が違う。)


ぶりまで多尾数を一貫生産する場合、モジャコからツバスあたりまでを中間育成とし、
大手養殖会社では、牛と同じように担当や事業所を分けたりしているところもあります。


牛などの畜産動物と同様で、この時期にしなやかに伸びた、キレのある、大きく揃った中間魚ができるか否かが、その後の飼養管理に大きな影響を与え、ひいては事業業績(特に経常利益率)に大きな影響が出てきます。

農業でいう「苗半作」「苗七分作」であります。


以下、 以前に取り組んで成功した
「中時間育成でのばらつきをなくす。」ために行った、3年にわたるテスト結果の一部です。


写真は、出荷用の「モジャコ」

飼料設計を変えたことで、ぬめりの多い良く伸びた非常に良いモジャコになったとの事でした。

25.モジャコ高知手結中山さん.jpg


R2年12月31日ぶり中間育成テストDocument_31_12_2020_0002.jpg




ご存じのように、事業会社ではテストを行った場合、データだけでは認めてもらえません。

研究機関ではないのです。あくまでも、経済活動として事業を行っており、最終的に利益貢献額や費用対効果を求められます。

この場合、3~4ケ月の短期間、エサの変更を行っただけで、
3年間共に、売り上げ換算額の大幅増となりました。

もちろんそれにかかった、諸経費は飼料代金以外、ほとんど変わりません。
(人件費、エサ代、船の燃料、償却、etc.)

(他の資料に関しては、今回は割愛致します。)



野人のたわごと


これまで30~40年たくさんのテストをさせていただきましたが、ほとんどの会社やご主人先には、大きな業者さんなどが毎日のように出入りされており、がっちり食い込んでいる先ばかりでした。


よっぽどのことがない限り、

テストするつもりのご主人たちの意向も、どこかの段階で取り消され、いままでどおり枝葉末節に資本を投下する、対症療法的な解決方法を繰り返すのが普通であり、周りの方々も(社員も含め)面倒くさいことなどやるつもりはないという方がほとんどでした。

オーナー経営者の場合、規模の大小にかかわらず、トップとそれ以外の方々(役員含む)の意識の差は大きく広がっていき、それがトップが精神的に患う(悩む)要因の一つにもつながっていると思います。

この時の 養殖会社の中間育成の事業所長は、やはりばらつきでお困りでした。そして3年間の試験に踏み切られました。(責任者や担当者が変わるとまた元にもどることも多々あります。)

確かに 現在どの業界も優良経営農家さんと 苦しんでいる農家さんに 大きく分かれてきてるように感じます。

また、大企業に有利な政策や税制がどんどん施行されていきます。

しかしながら、 やり方によっては まだまだ適正規模や小規模経営のほうが強くなれるやり方(生き筋)もあると思います。

色々なやり方や考え方があると思います。

おせっかいな業者さん(外向いて仕事している本物の営業マンや専門家、技術屋さん など)がいたら、ラッキーかもわかりませんよ?(笑)


彼は、「妙なことを言っているのではない。」 のかもわかりません。

他の方が共振(共鳴)できなかった のかもわかりません。(笑)


「すべては振動であり、その影響である。・・すべてのものは振動で構成されている。」
 マックス・プランク
                
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おもしろい話  なんでおいしくなるの?・・・1 [おもしろい話]

おもしろい話   なんでおいしくなるの?・・・1

「ぶり」「まだい」 の成長を良くするための試験をした時、

愛媛でも、九州でも、データを取り終えた後、食べると いつも

「大きくなった試験区の魚が、えらく美味しいんです。 いつも。 それも、全然味が違うんです。 甘みやうまみが。」



以下、養殖会社での食味アンケートの結果です。

当時担当 現重役Nさん(獣医師)いわく、「これだけ差が出たのは初めて。」との事でした。


img兵殖 食味ハマチ051.jpg





これとは別に、高知での「鯛」の食味テストで

ある飼料メーカーの技術者が、食味をした後 試験区のほうが評価が多かった時に、

アミノ酸組成を見て、

「試験区はヒスチジンが多いので苦み成分が多く、あまりよくないはずだ。」

と言われたことがありました。 



またあるメーカーさんは、愛媛でハマチ食味テストをした時

「うちの餌だから、これだけの差が出たのだ。」とおっしゃいました。


 皆さんそれぞれ 自由な意見・発想でいいと思います。




野人のたわごと

「対照区より、大きくなった。」「食べたらえらく美味しくなった。」 という結果(事実)
から、


「ヒスチジンが多いのは、試験区のハマチの生育成長が強く、よく太った要因ではないか? ヒスチジンは、成長期の子供(稚魚)に多いアミノ酸だから。」


「これだけ甘くて美味しいのは、ATPの生産効率が良く、生命エネルギーが多いから、 ATP→ AMP→ IMP(イノシン酸)の絶対量が物理的に多いのも一因ではないか?」 現に、死後硬直しなかったように感じたではないか!

と「野人のたわごと(直観)」を個人的見解として、述べた覚えがあります。

本当のところは判りません。
まだまだ正確には判ってないことが、たくさんあると思います。 どの分野でも。

その中で 漁家のご主人は屁理屈よりも、ただただ すべての魚が死なないで、早く大きくなって出荷できたらいいんです。
それを目標に日々一所懸命頑張っておられます。


海援鯛筋肉組成220210105_16151253 (2).jpg


海援鯛筋・ビタミン組成220210105_15245756 (3).jpg



野人 大いに結構!

「だいたい人がやってない、おかしなことをやるのは、過去も今もほとんどが『野人』の様です。」(笑)

時間や エネルギーや なけなしの資本をつっこんで。

そのなかから、新しいことが生まれる事もあるんです。  すごく、まれに。(笑)





「すべては振動であり、その影響である。」  物理学者 マックス・プランク 

であるなら

「君子の侍」と出会ったときに出来た、若いころの様々な「気概に満ちた物語」は、やはり 人どうしが共振したからなんだろうなあ。

全ては、振動でできている。・・・んだろうなあ! おそらく。 (笑)
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おもしろい話 魚病細菌 Ⅰ [おもしろい話]

30年以上にわたって、農家や漁家の皆様や専門家の先生と、色々な試験や新しいやり方などを続けていると、不思議な現象を見たり、面白い結果を得たりすることが多くあります。 
その中から・・・。

  おもしろい話   病原菌

下の写真は、魚病生菌(魚の生きた病原菌)の繁殖テストの状況写真です。(1998年ころ)                   (魚類防疫士 Ⅿさん)

Ⅿさん(当時はヒラメでは第一人者と言われていました。)は、
専門誌に「薬を使用しない養殖の試み」という記事を何度か投稿されていましたが、
その中に、機能水を使ったデータを掲載されています。

その頃にいただいた、弊社の機能水を使用した時のデータ写真です。


魚病生菌発育阻止テスト1 各シャーレ 左 試験区 右 対象区.jpg


縦に左から、ストレプトコッカスSP 真ん中エンテロコッカス 右エドワジエラタルダの魚病細菌です。

3種共に各シャーレの、 左半分が試験区。   右半分が対象区。  です。

各試験区は機能水(横に2種:オルメクとランタム)で各菌を培養し、対象区はそれぞれ、精製水及び他のミネラル水で培養しました。

結果として、

すべての試験区(オルメクとランタム共に)では、病原菌の繁殖が抑えられ、 すべての対象区では、病原菌は強く繁殖し多数のコロニーを形成しました。

当然、有効菌を接種すると、試験区に多くのコロニーを見、対照区にコロニーが少なくなると推測されます。

こういう先生には、なかなか出会えません。農家や漁家のご主人や奥さんには非常に参考になり、助かると思います。(ああ、あの時感じたのはこういう事だったのかと。それなら、またこうすれば管理が楽になると。)



 野人のたわごと。 

この後、Mさんと一緒に養殖現場でいろいろなフィールド試験を行い、一部はMさんが専門誌に投稿されていました。二人して漁家の皆さんのためになる結果を求めて。

同じ「環境場」で培養して、このような差が出るという事は、やはり他にもファクターがあるという事ではないでしょうか?

そして、それらをうまく活用できれば、魚群管理(牛群管理・栽培管理)も楽になるのではないでしょうか?
もちろん基本である飼養管理・栽培管理をしっかりやっての話だと思いますが。

おそらく口から肛門(体外)の場(農業の場合土壌の場)がこのようなファクターでうまく形成されると、原生動物や微生物の組成も変わる事でしょう。

そして、「おもしろい話 堆肥」のような発酵が起こったのでしょうか?

いやー。 考えると、本当に面白い。 想像(思考)は爆発だ!

体内の場(細胞内)も合わせてうまく形成されると、細胞内諸器官も本来の機能が安定して、
狙い通りの飼養管理や栽培管理が、出来やすくなるのではないでしょうか?


もしその推測(仮説)が正しければ、飼料要求率や増肉係数、変動係数、歩留まりや成長、収量や品質にも有意差が生じることを、期待できると思う。


そのあたりのフィールド(現場)データを探してみよう。




「心で見なくっちゃ、ものごとは良く見えないってことさ。かんじんなことは目に見えないんだよ。」                         
                           サンテグジュペリ 星の王子様


でも農家や漁家の名人達にはかないません。
 
たぶん見えているんです。

牛元気情報  http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
魚元気情報  http://sakanagenki.blog.ss-blog.jp/
農家(作物)元気情報  http://noukagenki.blog.ss-blog.jp/





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おもしろい話 病原菌 Ⅱ エドワジエラタルダ  [おもしろい話]

30年以上にわたって、農家や漁家の皆様や専門家の先生と、色々な試験や新しいやり方などを続けていると、 不思議な現象を見たり、面白い結果を得たりすることが多くあります。 その中から・・・。

おもしろい話  病原菌 Ⅱ


ヒラメの魚病生菌エドワジエラタルダのコロニーが、時間と共に減少していく状況写真です。

*写真1(原本をもらっていますが出てこないので、同じもののコピーを引用します。見えにくいですがご容赦ください。)

エドワジエラタルダ コロニーの減少対照区1試験区対照区.png




野人のたわごと

5年~30年以上、皆さんと一緒に色々なノウハウを活用して、経営に取り入れていると長期間続けているうちに

「ヒラメのエドワジエラ症が、前ほどまん延しなくなったような気がする。」とか

「出ても、本当に効きにくくて苦労していた薬や治療が、良く効くようになった気がする。」とか

「最近、牛を出さざるおえないような強い乳房炎が、以前ほどでなくなったような気がする。」とか

「乳房炎が出ても、治療が良く効くようになったので、乾乳期にきちんと治療するようになった。」とか

「作物の立ち枯れが、あまり出なくなったような気がする。」

などのお話を農家や漁家のご主人から、良く聞く様になります。

一番面白かったのは、

魚病研究室で 永年機能水の色々な作業や試験をしていると、ある時室長のⅯさんから、「エドワジエラを培養しても強く出なくなった。培養できなくなった。」というようなお話をお聞きしてことがありました。

もしかすると、研究室の「場」が変わったのかな? と考えたのを覚えています。

もしかすると上の写真のようなことが、消化器官内や細胞内、そして生け簀の中や、畜舎の中や、圃場で、長い年月をかけて起こっているとは考えられないでしょうか?

もしそういう事もあるなら、農場や牧場、養殖場などの大切な立地条件の一つに、その地域の地下水や地下海水の良し悪しも入ってくるだろうなあ。


いやー、おもしろい、おもしろい。

いろいろなやり方や、考え方があると思います。
そしてその考え方やり方が、アドバンテージになる様な方法が良いと思います。



事実は小説より奇なり。
バイロン「ドン・ジュアン」の中の一節から生まれた言葉。


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*写真1 水野芳嗣 薬を使用しない養殖の試み(下) アクアネット1998・12月より



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