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魚のための「場」の研究ー鮮度保持 [魚のための「場」の研究]

鮮魚などでは細胞内のATPが0になった時点で、死後硬直が始まり、そこから見落ちが始まります。

当然、見落ちの早い鮮魚は評価が低く、セリ値も安くなります。

セリ人が、手鉤で並べられた魚をひっかけているのは、それを見る目的もあると思います。

さて ミトコンドリアは効率よくATPを生産しますが、
そのミトコンドリアの酸化的リン酸化の熱力学的な効率は(ATPの生産効率)は、健康状態で約43%と言われています。

しかしながらミトコンドリアが活性状態になると、その効率は70%ほどになるという事が知られています。

飼料メーカーの事業所でハマチの鮮度保持テストした時、メーカーブランドハマチが死後硬直してカンカンになっているのに、サンビオ区はハマチを押さえても柔らかく、いつまでたっても死後硬直しなかったことがあります。
3日後くらいに、刺身で食べるとサンビオ区は熟成してうまみが強く、もちもちした食感でおいしかったのを覚えています。ドリップももちろん出ていませんでした。
(上記とは別のテストですが、魚元気情報中ブリの食味テストは参考になります。)

また 血合の褐変はヘモグロビンがメト化することによって起こります。オキシ化した状態が長く保てると褐変しにくくなります。

現在は添加物や補酵素を用いて褐変を遅らせる餌が多々ありますが、細胞が活性化すればメトカしにくくなるのではないでしょうか。

全ての問題を対処療法的に解決するのではなく、大元である魚が細胞レベルで活性化し、本来の代謝生合成の機能を発揮できるようになれば、
FCRの向上、歩留まりの向上などが見込め、2次的に鮮度や肉質、食味の向上も期待できるのではないかと思います。
そして、本丸である経営効率のUP,そして経常利益率の向上と安定経営につながるのではないでしょうか。
以下テスト写真

Inked23.ハマチ刺身鮮度ネオVS大手ブランド 戸島.jpg


左 試験区  サンビオ粉末打ち込みEP   右 対象区  EP規格品



22.ハマチ鮮度保持テストネオ試験区区 戸島.jpg


試験区   サンビオ粉末打ち込みEP



22.ハマチN社ブランド餌対象区 戸島.jpg


対象区   EP規格品



24.ハマチ鮮度テスト血合メト化状況.jpg



        
        上部  MP(船上モイスト)   下部  MP vs EP


      上部MPの上3列  試験区 サンビオ粉末練りこみMP
    下3列  対照区 VE・VC強化MP

      下部EPの上3列  試験区 サンビオ粉末打ち込みMP(1:9と2:8のMP)
           下3列  対照区 H社 EP規格品



環境はますます難しくなってくると思いますが、
やはり基本は、良い餌と良い飼養管理です。

大変ですが頑張ってください。
そして、皆さんもっともっと良くなってください。
          

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