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小規模ブランド「海援鯛」 [海援鯛]

牛元気情報R2年2月10日の記事の中で、養殖マダイ「海援鯛」の話題を取り上げました。宜しければご覧になってください。

海援鯛データパンフレット.pdf

「赤色の文字の箇所」をご参考ください。

土佐あか牛      土佐あか牛の記事を拝見させていただいて

土佐あか牛は、黒毛和牛とは違う赤牛独特の赤身の良さを生かした新基準を独自に決めて評価し消費者に問うていく。というような記事だったと思います。
                                       
今消費者のニーズは過去とは別物になり色々な意味で、永い慣習に一石を投じたように感じました。
                                       
時代は常に流れ、変化していきます。いいことだと思います。その中でますますいい技術が出来、また磨かれ、今以上に諸外国が追従できない産業に成長していってほしいと思います。供給側も柔軟にフレキシブルに変化していかなくては、生き残れません。

                                      
十数年前、高知県の養殖マダイ「海援鯛」の飼料設計に携わり、(飼料メーカーはH社) 海援鯛が養殖マダイで日本一のキロ単価で取引されていたころ、 K畜産試験場長が、「土佐あか牛は肉質は非常に良いのだが。赤身特有のドリップが出やすい。 海援鯛は何日も日持ちするしドリップも出ないので、同じような考え方で土佐あか牛のテストをしよう。」という事で,DG向上、ドリップ検査、および褐変(メト化)のテストを行ったことを思い出した。(牛元気情報中データ参照してください。)

同時期に開発していた。K県の地鶏「はちきん地鶏」の飼料要求率改善テストも2年にわたり行った。

結果として土佐あか牛のDG・ドリップ・褐変ともに良い結果がえられた。

また、はちきん地鶏に関しては、担当Y獣医先生がビックリされるほどの結果が得られた。                                    
(牛元気情報中、地鶏データ参照。)


フィールドデータ中心に30余年にわたりテストしてきましたが、やはりどんな良い方法が開発されても、地域で培ってきた技術が、市販の餌に反映されることはあまりありません。
                                      
しかし各オーナーは、毎日現場で命がけで仕事をしています。情報もとらないで今まで通りのやり方だけを続けて、沈んでいくわけにはいきません。

その上、またその上を行かないといけません。

だから経営は苦しいけれど楽しいのです。「これを楽しむ者には如かず」まで行かないとですね。。

30余年前からデータを取ってきて、当時の色々な先生方にお世話になってきました。
いま私は当時の先生方の年齢になりました。

これからは、微力ながら今まで以上に、少しでも皆様のお役にたてるよう、オーナーの皆様のお話にプラスして、過去に這いずり回って取ってきたデータの説明や解説を、仮説を交えてしていく所存です。

色々な情報源の一つとして、お役に立れば幸いです。活用してください。

そして皆さんもっともっと良くなってください。
これからの畜産業界のために、そして若い後継者たちにも夢を与えてあげてください。

余談

私は、牛肉の流通に関する慣習や法律のことがわからないので、的外れになると思いますが、養殖魚類も相場に左右される弱点がありました。今もほとんど変わりません。

20年ほど前に養殖マダイのブランド創世記に、初めての漁協ブランドや、初めての県漁連ブランド、民間の小規模業者が集まって作ったブランド、など携わってきました。                                        現在は、行政の指導などで、各県ほとんどブランド魚(名前が付いている)ばかりで、乱立しブランド魚の意味がなくなっているとも思えますが、(これは、消費者が評価する) 15年ほど前、高知県の小規模養殖マダイ業者が集まって作ったブランドは、現在も周年浜値㎏単価 1100円で売り切っています。(契約先に)ちなみに今の浜値は600円台だと思います。但し、浜値が1200円になっても1100円で出さなくてはなりません。が、これなら十分適正利益を出せますし、原価割れすることもありません。 (何しろ浜値が300円台になったこともあります。原価は現在700円くらいかな。)                                         このグループも、大手業者さんほどではありませんが、エージェントを通じて輸出もしています。 自分たちがこだわったマダイを作って、値決めをして、それを認めてくれた先と契約して出荷していく。 長い取引を続けていただくために、品質は落とさない、経営のために歩留まりや飼料効率も良くする努力を惜しまない。新しい情報や技術も積極的に取り入れていく。というような事でしょうか。品質が落ちたら、その時点でブランドは崩れます。                                         今は日本酒なども、それぞれの蔵元が努力して、単独で輸出しています。 日々努力し、考え続けていれば必ずそれぞれの生き筋が見えてくるのではないでしょか。

海援鯛データパンフレット.pdf


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魚のための「場」の研究ー鮮度保持 [魚のための「場」の研究]

鮮魚などでは細胞内のATPが0になった時点で、死後硬直が始まり、そこから見落ちが始まります。

当然、見落ちの早い鮮魚は評価が低く、セリ値も安くなります。

セリ人が、手鉤で並べられた魚をひっかけているのは、それを見る目的もあると思います。

さて ミトコンドリアは効率よくATPを生産しますが、
そのミトコンドリアの酸化的リン酸化の熱力学的な効率は(ATPの生産効率)は、健康状態で約43%と言われています。

しかしながらミトコンドリアが活性状態になると、その効率は70%ほどになるという事が知られています。

飼料メーカーの事業所でハマチの鮮度保持テストした時、メーカーブランドハマチが死後硬直してカンカンになっているのに、サンビオ区はハマチを押さえても柔らかく、いつまでたっても死後硬直しなかったことがあります。
3日後くらいに、刺身で食べるとサンビオ区は熟成してうまみが強く、もちもちした食感でおいしかったのを覚えています。ドリップももちろん出ていませんでした。
(上記とは別のテストですが、魚元気情報中ブリの食味テストは参考になります。)

また 血合の褐変はヘモグロビンがメト化することによって起こります。オキシ化した状態が長く保てると褐変しにくくなります。

現在は添加物や補酵素を用いて褐変を遅らせる餌が多々ありますが、細胞が活性化すればメトカしにくくなるのではないでしょうか。

全ての問題を対処療法的に解決するのではなく、大元である魚が細胞レベルで活性化し、本来の代謝生合成の機能を発揮できるようになれば、
FCRの向上、歩留まりの向上などが見込め、2次的に鮮度や肉質、食味の向上も期待できるのではないかと思います。
そして、本丸である経営効率のUP,そして経常利益率の向上と安定経営につながるのではないでしょうか。
以下テスト写真

Inked23.ハマチ刺身鮮度ネオVS大手ブランド 戸島.jpg


左 試験区  サンビオ粉末打ち込みEP   右 対象区  EP規格品



22.ハマチ鮮度保持テストネオ試験区区 戸島.jpg


試験区   サンビオ粉末打ち込みEP



22.ハマチN社ブランド餌対象区 戸島.jpg


対象区   EP規格品



24.ハマチ鮮度テスト血合メト化状況.jpg



        
        上部  MP(船上モイスト)   下部  MP vs EP


      上部MPの上3列  試験区 サンビオ粉末練りこみMP
    下3列  対照区 VE・VC強化MP

      下部EPの上3列  試験区 サンビオ粉末打ち込みMP(1:9と2:8のMP)
           下3列  対照区 H社 EP規格品



環境はますます難しくなってくると思いますが、
やはり基本は、良い餌と良い飼養管理です。

大変ですが頑張ってください。
そして、皆さんもっともっと良くなってください。
          

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2020 年賀状 デザインbyサンビオ [年賀状]

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

2020年年賀状 デザインbyサンビオ.JPG   
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魚のための「場」の研究 魚病細菌培養テスト [魚元気 最新情報]

科学の世界で「場」の理論などとよく言いますが、例えば温度・湿度・PHなどの環境場から、電場・磁場・量子場・陽子場 などなどいろいろなファクターが「場」を形成しているようです。


産業の分野では、理論はともかく、どのように現場で活用され、どのような効果が期待でき、どれだけの経営メリットがあるかが一番重要視されます。


例えば

サンビオを長期間使用しておられる養殖場のオーナーや現場長の方々から、
鯛のエドワジエラが少ないような気がする。
ヒラメのエドワジエラの歩留まりが良くなった。エサ食いが・・・
シマアジの歩留まりが、成長が・・・・・
などとよくお聞きしますが、


密封されたシャーレの中が魚の細胞の中だと仮定すれば

以下 魚病細菌培養試験(M魚病研究室)です。

26魚病生菌発育阻止テスト1.jpg

左から  スロレプトコッカス    エンテロコッカス   エドワジエラタルダ
各シャーレ共に    左  試験区   右  対象区     
左試験区には、サンビオ機能水(オルメクとランタム)で細菌を培養し寒天培地に接種。
右対象区は、精製水他で培養し寒天培地に接種。


結果として
すべての試験区では、各魚病細菌ともに繁殖が抑えられ、対照区では強く繁殖し多くのコロニーを形成した。
試験区は魚病細菌の繁殖しずらい「場」であり、対照区は魚病細菌にとって繁殖しやすい「場」であると考えられる。

体細胞内がこのような「場」になれば、抗病力も上がるのではないだろうか。


実際の漁場では、環境水中にも魚病細菌は蔓延しているだろうし、また保菌した稚魚の導入などもあるだろうから、いつも魚は、魚病細菌にさらされているといってもいいだろう。よって、インビトロの密閉された環境の中での試験データが、即現場で全く同じに再現されることはないとおもわれる。


しかし、現場で言われている歩留まりの向上やFCRの向上、鮮度の向上  などは、

細胞レベルでの「場」の変化によって、細胞(諸器官)が本来の代謝生合成の機能を発揮できるようになり、例えばホルモン合成力や免疫機能などが向上した結果と考えられるのではないだろうか。
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マダイ 飼養テストMP10ケ月 [マダイ 元気]

愛媛県養殖鯛モイストP neofeedテスト.pdf

MP使用。10ケ月間の飼養テスト。

MPは、C/P比を下げた高たんぱくのものを使用。

高たんぱくのものを使い、体の細胞が本来持っている代謝能力をいかんなく発揮できるようにさえしたやれば、経営内容が変わってくる(経常が大きく上がる。)のがはっきりわかる結果でした。

子牛もブロイラーも同じ結果になりました。

受け入れる側の、細胞が活性化していないと、餌を捨てるのと同じような事になり、しんどくなっていく。薬も代謝しないと効果が出にくい。と悪循環に入ります。

枝葉末節に間接経費をどんどん使い、大元である受け入れる細胞が代謝できない状態では、経営内容が良くなるはずがありません。

受け入れる側の細胞をつくって、あとは良い餌と用使用管理、やはりこれが基本だと思います。
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マダイ 飼養テスト 短期 [マダイ 元気]

養殖マダイネオ飼料投与テスト.pdf

EP MP ともに通常モデルよりはC/p比を下げた、高たんぱくの餌を使った。

サンビオ粉末は、充分にたんぱく代謝及び生合成を高めることが分かった。
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ブリ 食味テスト [ハマチ 元気]

ブリ食味テストH社文書1.pdf

大手ハマチ養殖会社の獣医先生が、「これほど差がついたのは初めてです。うちで出したデータだと言っていいですよ。」と言って下さった。
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ハマチ 低水温地区 飼養試験 [ハマチ 元気]

愛媛県北部ハマチneofeed飼養テスト.pdf

愛媛県北部のこの地域の中では大変良い成績であった。

特に冬場の4ケ月間のFCRは、誰もが信じられないという事であった。

四国の大手出荷会社Y社の担当者が、「こんなきれいな緑青に黄色の線が入ったハマチは、初めて見た。」との事であった。

ぬめりも多く大変健康なハマチであった。

以前大分でモジャコでテストしたところ、ぬめりがすごく多くて水消毒の必要がなくなり、宇和島D社の担当者が、「これはおそらく、カンパチがEPだけで充分飼えると思う。」と言われていたのを思い出した。
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ハマチ 中間育成 純売り上げ増額 [ハマチ 元気]

H社ハマチ中間育成Book1.pdf

モジャコからツバスまで、約4か月間の純売り上げ増額。
EPにサンビオ粉末(A飼料)打ち込み。
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